イス軸法でホルン・トランペット・トロンボーンは吹きやすくなる?

金管楽器を吹いていると、音を遠くへ届けようとして肩や首まで固める、高音でマウスピースを強く押し当てる、息を吸うときに上半身が大きく動くといった悩みが出ることがあります。
ホルン、トランペット、トロンボーンは楽器の持ち方も管の長さも異なりますが、呼吸、アンブシュア、楽器を支える両腕の動きを、身体を固めすぎずに協調させる必要があります。
イス軸法は金管楽器の奏法を教える方法ではありませんが、演奏前に身体のバランスを整えることで、息の入れやすさ、楽器の構え、音の響きや遠くへの届き方に変化を感じる方がいます。
このページでは、オーケストラ部の金管楽器による演奏比較と、ホルン・トランペット・トロンボーンそれぞれで確認したいポイントを紹介します。
■このページの内容
ホルン・トランペット・トロンボーンでイス軸法の前後を比較
オーケストラ部の金管楽器グループが、ホルン、トランペット、トロンボーンを演奏し、イス軸法の前後で音と演奏感覚を比較しています。
17分52秒頃から金管楽器のビフォーアフターが始まります。楽器の専門知識がない方でも違いを感じ取りやすいほど、音の響きや広がりが変わっています。音量だけでなく、音の芯と遠くへの届き方も聴き比べてみてください。
この金管楽器の演奏直後には、演奏者から「響きが全然違う」、イス軸法の前は普段の響かない音だったが、後は遠くまで一瞬で飛ぶような響く音に感じた、という感想が出ています。
この感想は金管楽器グループの比較後の声です。動画では複数の楽器をまとめて比較しているため、感想をホルン・トランペット・トロンボーンのうち一つだけの結果とはしていません。
※みんなの体軸教室では、東京都内の楽器を演奏できる会場でのパーソナルレッスンやグループレッスンも承っています。詳細は公式LINEにてお問合せください。
イス軸法×金管楽器で確認したい変化
体軸が安定することは、背筋を強く伸ばし、お腹や胸を固めることではありません。下半身や座面で身体を支えながら、呼吸、口まわり、舌、両腕や指を必要に応じて動かせる状態を目指します。
- 息を吸うために肩や首を持ち上げすぎにくくなる
- 音を強くしようとして胸や腹を固めすぎにくくなる
- マウスピースを必要以上に押し当てず、アンブシュアを保ちやすくなる
- 楽器を支える腕と、バルブやスライドを操作する動きを分けやすくなる
- 音の立ち上がり、芯、響き、遠くへの届き方を比較しやすくなる
イス軸法だけで呼吸法やアンブシュアが身につくわけではありません。ロングトーン、リップスラー、タンギング、スケールなどの基礎練習と組み合わせ、同じ演奏をより無理なく再現できるかを確かめてください。

ホルンで確認したいこと
ホルンは左手でバルブを操作し、右手をベル内に入れて構えるため、肩や胴体が左右非対称に固まることがあります。ベルを脚に載せる場合も浮かせる場合も、マウスピースに顔を近づけすぎていないか、左肩と右肩の高さが大きく崩れていないかを確認しましょう。
トランペットで確認したいこと
トランペットは楽器を前方に構えるため、ベルを上げようとして肩や胘まで上がることがあります。高音域を無理に吹くよりも、吹きやすい中音域で、息の入り方、発音、バルブ操作、マウスピースの圧力を比べます。
トロンボーンで確認したいこと
トロンボーンはスライドを前方へ伸ばすため、右腕につられて上半身まで動いたり、左手で楽器を強く握り込んだりすることがあります。遠いポジションへスライドを動かしても胴体の支えが残るか、左手・左肩だけが疲れていないかを確認してください。
同じ条件で音と身体を比較する方法
楽器を構えた状態で身体や楽器を押すチェックは、転倒や楽器を傷つける危険があるため行わないでください。スマートフォンを同じ位置に置き、録音・撮影して比較する方法がおすすめです。
- 普段どおりウォームアップし、椅子、譜面台、スマートフォンの位置を決める
- 吹きやすい中音域のロングトーンを録音する
- タンギング、スケール、短いフレーズを同じテンポで演奏する
- イス軸法を行う
- 同じ音域・音量・フレーズでもう一度録音する
音の立ち上がり、芯、響き、伸び、音程の安定とあわせて、吸気時の肩、口まわりの力み、楽器を支える腕、座奏・立奏時の姿勢も比較します。違いを出そうとして普段より強い息を入れたり、無理に高音を吹いたりしないことが大切です。
イス軸法を金管楽器の練習に取り入れるには
慣れれば短時間でできるイス軸法は、練習前や本番前に身体の状態を確認する方法として取り入れやすいのが特徴です。
「ちょっと試してみようかな」と思った方はイス軸法のやり方をチェックしてみてください。楽器の先生に教わった呼吸、アンブシュア、基礎練習と組み合わせて活用しましょう。
イス軸法を実際に体験してみたい方や、正しくできているか心配な方はインストラクターが指導するイス軸法の体験会や、パーソナルレッスン、グループレッスンをチェックしてください。
