イス軸法でフルートは吹きやすくなる?息・音・構えの変化

リラックスした姿勢でフルートを演奏する女性

フルートを吹いていると、横向きに構えるうちに右肩が上がる、左腕や手首が固まる、息を多く入れようとして首や胸まで緊張する、といった悩みが出ることがあります。

フルートは楽器を身体の正面で持つ楽器と異なり、頭部管は左側、楽器の大部分は右側に広がります。息、唇、舌、指を繊細に動かしながら、この左右非対称の構えを支える必要があります。

イス軸法はフルートの奏法を教える方法ではありませんが、演奏前に身体のバランスを整えることで、楽器の構え、息の送りやすさ、運指、音の響きに変化を感じる方がいます。

このページでは、フルート・サックス・クラリネットによる木管楽器の比較動画と、フルート奏者が身体と音の変化を安全に確かめるポイントを紹介します。(サックスは別ページで詳しく紹介しています)

フルート・サックス・クラリネットでイス軸法の前後を比較

オーケストラ部の木管楽器グループが、フルート、サックス、クラリネットを演奏し、イス軸法の前後で音と演奏感覚を比較しています。

18分58秒頃から木管楽器のビフォーアフターが始まります。楽器の専門知識がない方でも違いを感じ取りやすいほど音が変わっているので、音量だけでなく、響きと遠くへの届き方も聴き比べてみてください。

木管楽器の演奏直後には、演奏者から「息が出しやすい」「音がめっちゃ飛んでいる感じ」という感想が出ています。

これはフルート単独の比較や感想ではなく、フルート・サックス・クラリネットを含む木管楽器グループの実演です。個々の楽器に同じ変化が出るとは限らないため、自分のフルートで同じ条件を揃えて確かめてください。

※みんなの体軸教室では、東京都内の楽器を演奏できる会場でのパーソナルレッスンやグループレッスンも承っています。詳細は公式LINEにてお問合せください。

イス軸法×フルートで確認したい変化

体軸が安定することは、姿勢をまっすぐに固めることではありません。下半身や座面で身体を支えながら、息、唇、舌、腕、指を必要に応じて動かせる状態を目指します。

イス軸法だけで正しい息の当て方やアンブシュアが身につくわけではありません。フルートの先生に教わった構えと奏法を保ったまま、同じ演奏をより無理なく再現できるかを確かめてください。

両足を床につけて座奏するフルート奏者

横向きの構えと左右バランス

フルートを構えるときは、楽器を口元へ持ってきます。頭や首を楽器側へ近づけすぎると、息の方向は合っていても首・肩・腕の力みが残ります。

立奏では両足の幅と足先の向き、座奏では椅子の高さと譜面台の位置を先に決めます。譜面を見るために顔と楽器を別々の方向へねじっていないかも確認しましょう。

息・アンブシュア・音で確認すること

フルートは、吹き込んだ息のすべてが音になるわけではありません。大きく吹こうとするよりも、吹きやすい中音域で、息の方向と音の立ち上がりを比較します。

運指・タンギングで確認すること

運指では、指を速く動かすことより、キーから離しすぎずに必要な分だけ動かせるかを見ます。左手の人差し指の付け根や右手親指など、楽器の支えと操作の両方に関わる部位に力を集めすぎていないかを確認します。

タンギングは、舌を動かそうとして頬や喉まで固めることがあります。同じ音で短い音を繰り返し、発音の輪郭、音量、タイミングが揃うかを比べてください。

フルート初心者が試すなら

初心者は、難しい曲や高音域よりも、頭部管だけの音出しや、無理なく鳴らせる中音域で確かめるのがおすすめです。

フルート経験者が試すなら

経験者は、音域や速さの限界を試すより、普段から吹き慣れている短いフレーズをどれだけ安定して再現できるかで比較します。

同じ条件で音と身体を比較する方法

フルートを構えた状態で身体や楽器を押すチェックは、転倒や楽器を傷つける危険があるため行わないでください。スマートフォンを同じ位置に置き、録音・撮影して比較する方法がおすすめです。

  1. 普段どおりウォームアップし、足と椅子、譜面台、スマートフォンの位置を決める
  2. 吹きやすい中音域のロングトーンを録音する
  3. タンギング、音階、短いフレーズを同じテンポで演奏する
  4. イス軸法を行う
  5. 同じ音域・音量・フレーズでもう一度録音する

音の立ち上がり、芯、響き、息の持続とあわせて、右肩・左手首・首の力み、運指、立奏・座奏の姿勢も比較します。違いを出そうとして強く吹いたり、普段より長く息を伸ばしたりしないことが大切です。

イス軸法をフルート演奏に取り入れるには

慣れれば短時間でできるイス軸法は、練習前や本番前に身体の状態を確認する方法として取り入れやすいのが特徴です。

「ちょっと試してみようかな」と思った方はイス軸法のやり方をチェックしてみてください。フルートの先生に教わった構え、息の当て方、アンブシュア、基礎練習と組み合わせて活用しましょう。

イス軸法を実際に体験してみたい方や、正しくできているか心配な方はインストラクターが指導するイス軸法の体験会や、パーソナルレッスン、グループレッスンをチェックしてください。