イス軸法でチェロ・コントラバスは弾きやすくなる?音と姿勢の変化

チェロを弾いていると、座っているうちに骨盤が後ろへ倒れる、弓を動かすたびに上半身が揺れる、左手で弦を押さえると肩や親指まで固まる、といった悩みが出ることがあります。
コントラバス(ダブルベース)は楽器が大きく、立奏と座奏で身体の支え方も変わります。楽器の重さを腕や腰の一部だけで受けると、ボウイングやピチカートの動きまで窄くなります。
イス軸法は弦楽器の奏法を教える方法ではありませんが、演奏前に身体のバランスを整えることで、座り方や立ち方、両腕の動かしやすさ、音の響きに変化を感じる方がいます。
このページでは、オーケストラ部のチェロ比較動画と、チェロ・コントラバスで確認したい身体の使い方を紹介します。(バイオリン・ビオラは別ページで紹介しています)
■このページの内容
チェロでイス軸法の前後を比較
オーケストラ部のチェロパートが、イス軸法の前後で音と演奏感覚を比較しています。
21分49秒頃からチェロのビフォーアフターが始まります。楽器の専門知識がない方でも比較しやすいので、低音の響き、音の広がり、弓を動かすときの上半身に注目して聴き比べてみてください。
動画後半の振り返りでは、座って演奏した生徒が、イス軸法後は左右の骨盤が椅子についている感覚があった、自分の音が外へ飛ぶだけでなく自分にも聴こえやすくなり、音量や音質も変わったと話しています。
この動画区間に映っているのはチェロで、コントラバスのビフォーアフターはありません。コントラバスについては、大型の弦楽器に共通する身体の支え方と安全な比較方法を紹介します。
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イス軸法×低音弦楽器で確認したい変化
体軸が安定することは、背筋を強く伸ばして身体を固めることではありません。両足と座面、または立奏時の両足で身体を支えながら、左右の腕を別々に動かせる状態を目指します。
- 楽器の重さを腕や腰の一部だけで支えずに構えやすくなる
- 右肩や肘を固めずに弓を大きく動かしやすくなる
- 左手の親指や指先に力を集めすぎずに運指しやすくなる
- ボウイングとピチカートの切り替えでも姿勢を保ちやすくなる
- 音量だけでなく、低音の立ち上がり、響き、伸びを比較しやすくなる
イス軸法だけで正しい構えや奏法が身につくわけではありません。先生に教わったセッティングと奏法を保ったまま、同じフレーズをより無理なく演奏できるかを確かめてください。
チェロで確認したいこと
チェロは椅子の高さ、座る位置、エンドピンの長さで構えが大きく変わります。左右の足が無理なく床につき、楽器を身体で押さえ込まなくても安定する位置を先に決めましょう。
- 弓元から弓先まで動かしても、座面の支えが片側に寄らないか
- 移弦やポジション移動で上半身が大きく揺れないか
- 左手の親指でネックを強く握り込んでいないか
- 低音を響かせようとして上半身で楽器へ乗りすぎていないか
コントラバス(ダブルベース)で確認したいこと

コントラバスは、オーケストラや吹奏楽では「コントラバス」、ジャズやポピュラー音楽では「ダブルベース」や「ウッドベース」と呼ばれることがあります。このページでは同じ大型弦楽器として扱います。
立奏では片脚に重心が寄り続けないか、高いポジションで楽器に身体を預けすぎないかを確認します。座奏ではスツールの高さとエンドピンを先に調整し、座面と両足のどこで身体を支えるかを確かめてください。
弓で弾く場合は右肩と手首、ピチカートでは弦を弾く指だけでなく、肩や背中まで固まっていないかも比べます。チェロとサイズも構えも異なるため、チェロ動画の結果がそのまま当てはまるとは限りません。必ず自分の楽器で確認してください。
同じ条件で音と身体を比較する方法
楽器を構えた状態で身体を押すチェックは、転倒や楽器を傷つける危険があるため行わないでください。スマートフォンを同じ位置に置き、録音・撮影して比較する方法がおすすめです。
- 椅子やスツールの高さ、エンドピン、譜面台、スマートフォンの位置を決める
- 開放弦のロングトーンを同じ弓順で弾く
- 移弦やポジション移動を含む短いフレーズを弾く
- イス軸法を行う
- 同じテンポ・音量・フレーズでもう一度録音する
音の立ち上がり、低音の響き、音の伸び、弓の軌道とあわせて、座面や両足の支え、右肩・左手の親指・腰の力みを比べます。違いを出そうとして強く弾かず、普段の練習と同じ条件で確認してください。
イス軸法をチェロ・コントラバスの練習に取り入れるには
慣れれば短時間でできるイス軸法は、練習前や本番前に身体の状態を確認する方法として取り入れやすいのが特徴です。
「ちょっと試してみようかな」と思った方はイス軸法のやり方をチェックしてみてください。椅子やスツール、エンドピンの調整、楽器の先生による奏法の指導と組み合わせて活用しましょう。
イス軸法を実際に体験してみたい方や、正しくできているか心配な方はインストラクターが指導するイス軸法の体験会や、パーソナルレッスン、グループレッスンをチェックしてください。
